お茶がにごる。心がつながる。 宇治茶舖上林春松本店 綾鷹

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スペシャルインタビュー Special Interview

お茶作りへのこだわり

足利将軍の時代より続く上林春松の歴史は現在で約450年。そして、今後も続いて行くはずだと思います。私は、その長い歴史のほんのひと時をお預かりしているにすぎません。だからこそ「多くの人に本物の味を楽しんでもらいたい」というシンプルな想いを大切にしなければならないと思うんです。ですので、皆さんが期待しているような職人気質な“こだわり”はあまりありません。あるとしたら、自分のこだわりより、お客様に美味しいと感じてもらう事が優先ということでしょうか。

美味しいお茶を作るには

私の主な仕事は、全国から集められる何百と言う茶葉の品質をひとつひとつ見定め、それらをブレンドして銘柄を作る事です。ここで、特に重要になってくるのが「外観」と「香り」。環境や体調によって変わってしまう味は実はその次なんです。言い換えると、外観と香りで味は大体予想がついてしまうんです。同じくお客様の“美味しい”という反応も、味だけではなく感じるものから出てきます。上林春松と言う名前にあぐらをかいていたら「あれ?」と見抜かれてしまいます。だからこそ、全ての感覚を総動員させて、とにかく本当に美味しいと感じてもらえる本物の茶葉を見極め、仕上げていくことが大切なんです。

上林秀敏にとってお茶とは

私の場合は生まれたときからお茶があるのが当たり前でした。遊び場もお茶のある作業場でしたし、多分子供にしては沢山のお茶を飲んでいたと思います。でもそれが普通だったんです。特別美味しいお茶を飲んでいるんだという意識もないですし、特殊な家に生まれたという意識もなかった。だって、生まれてその生活しかしてませんから(笑)そんな環境の中、私は幼い頃からお茶に囲まれ、ごくごく自然にお茶の仕事に携わるようになったのです。だから私にとってのお茶とは、“本当にあって当たり前のもの”。空気と同じような存在なのです。

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